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「お焚き上げ」~年神様は野山にお還りになりました~

砧村でも昭和の初期までは「歳の神」(さいのかみ)が行われていました。

この神事は、子どもたちが主体になって行う村の行事です。

1月12日(日)、こちらは狛江市初春まつりでの「どんど焼き」のようすです☺

「歳の神」は8本前後の太くて長い猛宗(もうそう)竹を立てた竹の塔です。

下の方に2~3坪ほどの部屋を作り、そこでは子どもたちが前日から夜を徹してさまざまな遊びをして楽しんでいました。

同じく狛江市初春まつりでは狛江市消防団の出初式にて「レインボー放水」がありました🌈(写真は石井伴映理事の撮影です📱)

1月14日の朝、「もっしゃうぞ!」と子どもたちの黄色い声が響き渡り、「歳の神」のお焚き上げが始まります。

小森に包まれた静かな村の家々からは、半纏のふところにお餅を入れた人々が集まり、「歳の神」に火がつけられます。

1月14日(火)の三峯神社では、お焚き上げの準備とお正月飾りを外す作業が行われていました。トラックには矢藤清光総代の姿が👀
狼さまも世話人の方々の作業を見守っています🐺

竹の塔は勢いよく燃え上がり、火にあぶられて竹の割れる音が「ボーン、ボーン」とあたりに響きます。

やがてお神酒が配られ、残り火を寄せて家族の分だけお餅を焼きます。

おみくじをひとつずつ外しています☺

この行事は昭和10年頃、近くの宇奈根で不幸な事故が起きて以来、行われなくなりました。

その後も宅地化がすすみ、火災の危険があるとのことで中止されております。

神輿舎の幕も外されました☺
「清め砂」もお片付けです☺

現在では神社の境内などで小規模ながら行われております。

~砧地区ミニコミ紙「砧のひびき第33号」(平成9年2月10日発行)「歳の神」より抜粋)~

この時期になると、私はいつも「砧のひびき」のこの記事を読みます。

お札の納めどころもきれいになりました✨
講中・世話人の皆様、お正月飾りのお片付け、お疲れさまでございました☺

三峯神社では、数年前より、境内でのお焚き上げをやめて、矢藤総代が所有する沼津のお山に運んで、そちらでお焚き上げをするようになりました。

こちらは沼津のお山です。古いお札やお守りをお清めしています。清酒をかけているのは長島知数さんです☺
火の神様のおかげさまで、とても良く燃えています🔥

今年も講中、世話人の皆様により、おさめられたお札やお守り、そしておみくじなどは、丁寧にトラックに積み込まれ、晴天のもと、一路沼津に運ばれていきました。

お焚き上げをしている場所は、こんなに広いのです😲

そして、心をこめて清酒でお清めをしたあとに、火がつけられました。

お焚き上げからあがる煙とともに、年神様が野山に還っていかれます☺

火の神様のお力をいただき、年神様、神仏の拠り所であったお札やお守りは、野山に還っていきました。

三峯神社講中・世話人の皆様、お焚き上げお疲れさまでございました☺