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砧村散歩~お焚き上げ

砧村散歩では、この町の良いところや、砧村の昔のお話などを掲載しています。

今回は「お焚き上げ」についてです。

砧の町の皆さま

文月(ふみづき)7月となりました。もう1年の半分が終わったことになります。

7月1日(木)の三峯神社手水舎です。ゆりの花が見事に開きました✨雨のなか、ひっそりと美しく咲くゆりの花。さあ、文月の始まりです。

先日、喜多見氷川神社さんの茅の輪(ちのわ)くぐりのことを掲載しました。「夏越しの大祓(なごし の おおはらえ)」とは、この半年間の罪や穢れを取り除き、残りの半年も元気に過ごせるようにと願う神事なのです。ちょうど半年前、そう、お正月のことを思い出してみてください。

お正月に初詣にお出かけになる方も多いことと思います。松の内が過ぎ、家々ではお正月飾りを外しますが、皆さまは、そのお飾りをどのようにしていますか?きちんと袋などに入れてゴミの日に出す方もいらっしゃるでしょう。しかし、多くの方は、神社さんにある「納めどころ」に、古いお札などと一緒にお持ちになるのではないでしょうか。

昔は、お札やお正月飾りは一か所に集められ、小正月の1月15日頃に「どんど焼き」「歳の神(さい の かみ)」などの呼び名で「お焚き上げ」が行われていました。孟宗竹を組んで高い塔を作り、そこに古いお札やお正月飾り、しめ縄などを差します。都市化が進み、最近では塔を立てて燃やすことはできないので、神社の境内等で、塔は組まずに「お焚き上げ」がされているようです。

喜多見地区の「鎌田南睦会」さんが多摩川河川敷で行っている「どんど焼き」です。孟宗竹で塔を組みます。昨年度はコロナ禍のため中止でしたが、毎年、たくさんの人が集まるそうですよ。
「お焚き上げ」が始まると、ものすごい火柱です!すごい迫力です😲写真は2枚とも鎌田南睦会ホームページよりお借りしました。

さて、では、我が町砧の三峯神社では、どのように「お焚き上げ」をしているのでしょうか。三峯神社世話人さんにお写真などをお借りしましたので、ご紹介しますね。

三峯神社に集まった、たくさんの古いお札やお正月飾り、しめ縄、門松などです。

三峯神社では、昨年までは神社の境内に穴を掘り、お清めをしてから「お焚き上げ」をしておりました。しかし、境内が狭いうえに、近隣は密集した住宅地です。防災の観点からも、もう境内での「お焚き上げ」はむずかしいと判断し、今年からは、矢藤清光総代が所有する沼津市の山へ運び「お焚き上げ」をしております。

「お焚き上げ」の前に、お清めのお酒をかけてまわる矢藤清光総代です。颯爽としたお姿に緊張感が漂います。
「お焚き上げ」の炎に包まれるお札や正月飾り。写真ですが、炎を見ていると気持ちが浄化されていくように感じます。

このように、皆さまがお納めしたお札やお正月飾りは、きちんとお清めされたうえで「お焚き上げ」をされております✨

昔のように、孟宗竹を組んで「どんど焼き」ができるといいな~とは思いますが、大都市(?)世田谷の住宅地のなかではむずかしいかもしれませんね😢

「お焚き上げ」をするために掘った穴の深さが分かりますね!右から、矢藤広進副総代、矢藤清光総代、長島会長です。