山野小学校避難所運営本部「校内のトイレの使い方検討会」
山野小学校避難所運営本部では、6月4日(土)に、「校内のトイレの使い方検討会」を開きました。
山野小学校が避難所になったときに、プールの水を抜きながら、それをトイレ用の水として使用する方法について、検討をいたしました。
まず、山野小学校のトイレの排水設備は、とても頑丈に作ってあり、震災で「壊れることはまず無い」そうです。
また、水道道路の下にある下水管との継ぎ目も、現在日本にある最強のものを使っているそうです。
ということは、水さえあれば、校内のトイレを使うことができる!?ということです。
今までは、「校内のトイレは使えなくなる」という前提で、校庭にマンホールトイレを設置することに力を注いでおりました。
もちろん、校内だけではなく、外のマンホールトイレも使うことになるとは思いますが、「水で流せる」ことはかなり重要なことです。
実際に屋上のプールに行き、どのような装置があり、階下に水を送れるのか、皆で確認いたしました。
次に、1階に戻り、プールの水を取水できる場所の説明を受けました。
最後に、実際にプールの水を出してみて、バケツでトイレに運び、この日はトイレットペーパーを丸めて浮かべた便器に、どのくらいの水を入れれば流れるのか、実験をしてみました。
その結果、バケツに半分ほどの水で流れることが分かりました!
もちろん、この日はトイレットペーパーだけでしたので、汚物があれば、もっと水は必要になるでしょう。
ただ、校内のトイレが使えそうだ、ということが分かっただけでも、大きな収穫だと思いました。
取水口は1階の女子トイレ・男子トイレ、それぞれ1か所のみです。
ここから、どのあたりまで水を運ぶことができるかな。2階、3階は無理だろうな。そうすると2階、3階は水を流さないで、携帯トイレ(特殊なビニール袋の中に用を足し、薬剤で汚物を固めて、1袋ずつダンボール箱などに捨てる)にしたらいいのかな?でも、やっぱり外のマンホールトイレも必要だよね…。
まだまだ課題は山積です。
このようにトイレの問題を考えることは「在宅避難」においても役に立ちますね。
皆さんのお宅では「携帯トイレ」を備えていますか?
水が出なくなることを想定して、何が必要になるのか、みんなで考えることが大切ですね。