砧村散歩~山野(さんや)のお焚き上げ
砧村散歩では、この町の良いところや、砧村の昔のお話などを掲載しています。
今回は「さんや」のお焚き上げです。今と昔のようすをお伝えできれば、と思います。
砧村の皆さま
寒い日が続きますね。空気も乾燥していて火災が起こりやすい状況です。コロナ感染予防とあわせてご留意くださいね。
さて、お正月気分もすっかり抜けて、何かと忙しい日常が戻ってまいりました。
先日もお伝えしたように、山野(さんや)の鎮守三峯神社でも、1月14日(金)に講中・世話人の皆さまによりお正月飾りの取り外しや地域の皆さまからお預かりした古いお札やお守り、お正月飾り等の片づけを行いました。
皆さまが納めたお札やお守り、お正月飾り、そしておみくじなどは、すべて丁寧にトラックの荷台に運ばれました。そしてその日のうちに、沼津のお山に向けて山野(さんや)を出発いたしました❣
以前は三峯神社の境内を掘って、そのなかでお清めをしたお札などをお焚き上げしておりました。しかし、狭い場所で大きな火をおこすことは、防災面や周辺の環境に与える影響等を考えると、あまり好ましくはありませんでした。そこで、講中・世話人の皆さまで検討した結果、矢藤清光総代が所有されている沼津のお山にてお焚き上げをすることとなりました。
今年は1月14日(金)に、沼津にてお焚き上げが行われました。世話人の長島会長よりお焚き上げのお写真をお借りいたしました。皆さまがお納めくださったお守りやお札は、その役目を終えて、お清めのあとお焚き上げをされて自然にかえっていきました。今年もどうぞ良い年でありますように。
さて、ここからは昔の「さんや」のお焚き上げのことです。あれこれ資料をあさってみたら、こんな記述を見つけました❣
<「お焚き上げ」は「塞ノ神(さいのかみ)」「歳の神」「どんど焼き」と言われ、正月の終わりを告げる行事でありました。1月8日頃より子どもたちは家々を回り、古いお札・正月の門松・しめ飾りを集め、御神酒銭(おみきせん)をいただきました。太い竹でピラミッド型の塔を川のそばに作り、1月14日の早朝に火をつけたものでした。>
<この日に集まった人々にはお神酒がふるまわれました。この灰で焼いたお餅やまゆ玉団子を食べると一年間風邪を引かない、病気にならないと言われ、燃え残りは、種々の災難を除く力があるということで家に持ち帰りました。>
<山野(さんや)地区でも、谷戸川をはさんで、東山野・西山野に張りあって一基ずつ塔を作り、盛大に行われていました。子どもたちの楽しみな行事のひとつでもありました。>
これは、砧地区のミニコミ紙「砧のひびき」第56号の記事から抜粋させていただいたものです。我が砧町町会の竹内監事さんからお聞きした「歳の神」のお話とほぼ同じ(ミニコミの方が少し昔かもしれません)内容でした☺
東山野の「歳の神」は、谷戸川沿いの「観音堂」の近くに建てられていたそうで、西山野の「歳の神」と張りあっていたそうですよ。「あっちにはうちよりいいお飾りがあるな」などと偵察にも行っていたようですよ。楽しそうですね🥰