布でつながるアートイベント「砧の布」に協力しました!
10月12日(土)、都立砧公園で、若手アーティストによる、誰もが楽しめる参加型アートイベント「砧の布」が開催されました。
主催は「東京都建設局」と「東京都公園協会」、企画運営は「NHKエデュケーショナル」です。
布でつながるアートイベント「砧の布」とは…
千年以上も昔、衣板(きぬいた)で布を打つ音が響き渡ったことが、地名の由来となった砧。そんな砧の地に、布を表現手段とするアーティストたちが集結。自然豊かな空間を生かした作品展示や、みんなで作る参加型アート、植物とふれあうワークショップを園内4カ所で展開します。過去と現在、人と人、人と自然が布でつながる1日かぎりのアート空間が出現します。(「砧の布」パンフレットより)
なぜ、このアートイベント「砧の布」に砧町町会が協力をすることになったのでしょうか?
それは「NHKエデュケーショナル」の方が「砧」のことを調べていたら、「砧町町会のホームページ」に行き当たったからなのです。
砧町町会の石井盛利監事の家に伝わっていた、木製の「砧」の写真と「砧」の説明を、ホームページに載せていました。
このホームページにある「砧」を、お借りできないでしょうか?というご相談があったのです。
担当の藤原さんが砧町町会事務所に来てくださり、このアートイベント「砧の布」の内容を話してくださいました。
とても素敵なイベントでしたので「ぜひ協力させていただこう」と、現在は子どもたちに見てもらうために山野小学校にある「砧」をお貸しすることになりました。
さらに藤原さんから、このイベントの中の「砧」の展示コーナーにて、ぜひ「砧」のことを参加者にお話してほしい、という依頼を受けました。
これは、もう、お受けしない理由などありません。
当日は砧町町会から、竹内秀雄監事と長島日出男会長が「砧」のお話をするために砧公園に赴きました。
10月12日(日)は、すばらしい秋晴れに恵まれました。
昼頃には気温は25度を超えて少し汗ばむくらいでしたが、木々に囲まれた砧公園には、さわやかな心地いい風が吹いていました。
「砧」という布をたたく道具が地名になったことをお話し、明治時代に5つの村が合併するときに、新しい村の名前を「砧」としたこと、「砧」という地名は日本広しといえども、ここだけであることなどを説明させていただきました。
「あ~、なるほど」「やっとなぞがとけました!」「砧って、いい名前なんですね」「ずっと守っていかないといけないですね」などなど、参加者の皆さまからさまざまな感想をいただき、本当に良い体験をさせていただきました。
秋の一日、のんびりと風に吹かれている布を見ながら、はるか昔の人々が「砧」で布を打っている音を想像してみます。
トントントン…と、その響きはどんなものだったのでしょうか?
「砧」という地名を、これからもますます大切にしていきたいな、と思いました。